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こんにちは。スマイルプレイス本郷矯正歯科です。
先日11月8日は「いい歯の日」でしたね🦷
当院で矯正治療を行っている患者様は日頃からご自身の歯の健康や歯みがきに対する意識が高まっている方が多くいらっしゃいますが、定期的に歯科医院でのクリーニングや歯磨き指導を改めて受けて頂くとよりむし歯予防に繋がると思うのでおすすめです 😆
さて、今回は矯正治療におけるリスクのお話をいたします。
医療に絶対はないので、リスクについてのお話をすることも矯正歯科では大切なお仕事の一つです。
これからお話することは矯正治療を受けたからといって必ず全員の患者様になり得るというわけではないのであまり心配はしないでくださいね !!
大人の歯列矯正では、きれいに並んだ歯と歯の間に「ブラックトライアングル」と呼ばれるすき間ができてしまう可能性があることはご存知でしょうか?
ブラックトライアングルって何??
ブラックトライアングルとは、歯と歯の接触点と歯茎に囲まれた隙間のことです。黒い三角形に見えるので、そのまま名前になっています。ブラックトライアングルの好発部位は主に前歯で、中でも下顎前歯によく見られます。一方、奥歯で起こることはほとんどありません。
ブラックトライアングルの原因とは?
ブラックトライアングルができる直接の原因は歯茎が下がることです。
歯茎が下がってしまう原因には様々ありますがここでは主な4つの原因をお話いたします。
①矯正治療
不正咬合のある患者様では密着して歯が並んでおります。歯並びが悪いと、歯磨きで落としきれない食べかすや歯垢(プラーク)が歯と歯の間に溜まり、日常的に歯ぐきが炎症を起こして腫れてしまうことがよくあります。このような方が歯列矯正治療を行い歯並びが改善されると、歯磨きで汚れが落としやすくなり歯茎の腫れが治まって健康的に引き締まります。
歯茎の状態が良くなり引き締まるということは、その分歯茎のボリュームも減るということです。つまり、「歯茎が下がる」ことに繋がり、ブラックトライアングルが出来るというわけです。
その他、不正咬合が著しい場合、歯が重なって生えている部分の下には十分な歯槽骨(歯を支える骨)がないことがよくあります。歯列矯正で歯並びを整えるには、そのような歯槽骨が少ない部分にも歯を並べていくため結果として、歯が並んだ後で歯茎が下がりブラックトライアングルができてしまいます。
②ブラッシング習慣
毎日の歯みがきの際に、歯と歯茎の境目の部分を固い歯ブラシでゴシゴシ磨いたり、全体的にブラッシングの力が強すぎると歯茎が傷ついたり削られて少しずつ歯肉が退縮していきます。歯肉退縮したことにより歯槽骨(歯を支える骨)が溶け、歯間乳頭(歯と歯の間の部分の歯茎)が下がりブラックトライアングルが出来てしまう場合があります。
歯ブラシがうまく当たっていれば、歯垢(プラーク)は、力を入れなくとも十分取り除くことができます。
矯正治療中、歯みがきの習慣はもちろん大切ですが、正しい方法でブラッシングを行うことが大前提です。矯正治療中ずっと強い力で歯ぐきを刺激し続けていると、それだけ歯茎は下がってしまいます。
③咬合性外傷
咬み合わせの力が強い場合、歯・歯茎・歯槽骨・顎関節といった部分に損傷が起きる咬合性外傷によって歯間乳頭が退縮しブラックトライアングルが出来てしまうことがあります。
④歯周病(歯肉炎+歯周炎)
口腔衛生が不十分な状態をそのままにしているとプラーク中の細菌が出す毒素によって歯茎が腫れた状態の歯肉炎から、炎症が歯槽骨にまで達する歯周病へ進行し歯槽骨が次第に溶けて破壊され、骨の高さが低くなります。それにしたがって歯槽骨に乗っている歯茎や歯間乳頭も下がることによってブラックトライアングルが出来る場合があります。炎症がある時は歯茎が腫れていることによって歯と歯の隙間が目立たないことが多いのですが、治療を行い歯周病が改善されると炎症が治まり歯茎が引き締まることで、ブラックトライアングルが目立つ場合があります。
ブラックトライアングルが及ぼす影響は?
ブラックトライアングルがあっても歯の機能に特に大きな影響を及ぼすわけではありません。しかし、隙間が空いていることで食べ物が挟まりやすくなったり、ブラッシング時にデンタルフロスや歯間ブラシの使用を習慣化させないと歯周病を引き起こしてしまう可能性があります。
ブラックトライアングルで問題になるのは、基本的に見た目(審美要素)です。どの程度気になるかには個人差があります。下顎前歯であれば口を開けていてもさほど目立たないため気にならないという方もいらっしゃいます。
ブラックトライアングルが出来た時の対処法はある?
ブラックトライアングルが自然に治ることはありません。また、根本的な原因となる歯槽骨の減少回復させる治療法も未だ確立されていないのが現状です。
しかし、すき間を目立たなくすることは可能です。
例えば、歯の両側を削って隙間を作り、矯正治療でその隙間を寄せてブラックトライアングルを目立たなくするという方法があります。
歯は根元にいくにつれて横幅が狭くなる逆三角形をしているので、そのままでは隣接する歯とぴったりとくっつくことはありません。そこでIPRと呼ばれる部分的に歯を削る処置を行い、歯を長方形に整えてから寄せることで隙間の閉鎖を行います。
これは矯正治療中の場合には可能ですが、ブラックトライアングルを目立たなくするのためだけに矯正治療を行うと言う点では負担が大きいかもしれません。
その他、ブラックトライアングルが目立つ部分の歯自体にセラミックの被せ物を被せる方法やコンポジットレジンという虫歯の治療に使われる歯科用プラスチックを使用し隙間を埋める方法などがあります。
セラミックは陶器製ですので割れやすい割に値段も高い・機能的に問題のない健康な歯をブラックトライアングルのためだけに半分以上を削って被せる事にメリットがあるのか?という点と、コンポジットレジンは材質がプラスチックなので変色しやすいというデメリットがあります。
歯科矯正に興味はあるが、ブラックトライアングルが出来るかもと不安な場合はどうすればいい?
ブラックトライアングル自体に大きな影響があるわけではないので、ご本人がそこまで気にしていないのであれば特に治療などはせずに口腔管理をきちんとしておく事が重要ではないかと思います。出来てしまう原因は上記の通り様々であり、また、個人差もございます。ある程度は予測が出来るのでまずは一度ご相談にいらしてみてください。
※当院の初診相談時にお見せする患者様のシミュレーション画像
更に、当院では歯科衛生士が患者様の歯並びに合った歯みがきの仕方に関しても一から丁寧にご指導させていただいておりますのでご安心ください。
スマイルプレイス本郷矯正歯科では、
皆様の笑顔のために、新型コロナウイルス感染拡大防止対策も徹底して行ってまいります。
歯列矯正は、難易度が高く専門性が求められる治療です。
専門医による治療を受けることをおすすめいたします。
当院では徹底的な滅菌管理のもと治療を行なっています。
歯医者さんが初めてのお子さまも安心して治療を受けていただけるようスタッフ一同サポートいたします!
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福田 雄
🎖歯学博士
🎖日本矯正歯科学会 認定医
福田 萌子
🎖歯学博士
🎖日本矯正歯科学会 認定医
在籍
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