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連日猛暑日が続いておりますのでくれぐれも熱中症にはお気をつけください🥵体調が優れない方はご予約変更をさせていただきますので遠慮なくご連絡くださいね。
さて今回は、矯正治療中に行う「ゴムかけ」についてお話しいたします。
ワイヤー矯正やインビザライン矯正を行う上で「ゴムをかけることがある」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。矯正治療で「ゴムをかける」とは、一体どのような治療なのでしょうか。
このゴムかけとは矯正治療の効果を高めるために必要な工程で、治療の中盤〜終盤にかけて行なっていきます。
歯科用の小さなゴムを上顎の装置と下顎の装置にかけて、細かい噛み合わせの調整を行ったり矯正力を高めたりします。
「エラスティックゴム」や「顎間(がっかん)ゴム」とも呼ばれ、ゴムが戻る力を利用して歯を動かしていきます。ゴムの種類によって太さや強さが何段階にもわかれていて、動かしたい歯や目的に応じてゴムの種類やかけ方を変えながら理想の歯並びになるよう装着していきます。ちなみに当院ではエラスティックゴムと呼んでいます!
エラスティックゴムは矯正治療中のすべての患者様が行うのではなく、その方の歯並びや噛み合わせの状態によっては不要の場合もあります。ただ多くの患者様で治療中に必要になることがほとんどです。
ゴムかけの効果
ゴムかけ開始時期は歯並びの状態によって様々ですが、噛み合わせを作る段階でスタートしていきます。具体的には上下的・前後的な歯並びの改善が終わりあらかた歯並びが整った頃からスタートすることが多いです。
矯正治療終盤では見た目的には綺麗に並んでいるように思えても実は噛み合わせは完全に仕上がっている訳ではないんです。そこでエラスティックゴムを用いてゴムの引っ張り合う力を利用し上下のズレや歯の隙間を埋めてしっかりとした噛み合わせを作っていくことを目的としています。
ゴムのかけ方
先ほどお話したようにゴムには様々な種類やかけ方があり、使い方によって効果が異なっていきます。
使用するエラスティックゴムは直径3~6mmほどの大きさで、それぞれの症例に適切なゴムのかけ方をすることが大事なポイントです。
【Ⅱ級ゴム】
Ⅱ級ゴムは、主に出っ歯(上顎前突)の改善に使用します。上顎の歯は後方へ、下顎の奥歯は前方へ移動させる際に使用され、上顎の前から3番目の歯(犬歯)と、下顎の前から6番目の歯(第一大臼歯)にかけるケースが多いです。
【Ⅲ級ゴム】
Ⅲ級ゴムは、主に受け口(下顎前突・反対咬合)の改善に使用します。Ⅱ級ゴムとは反対の作用になり上顎の歯は前方へ、下顎の奥歯は後方に移動する際に使用され、上顎の前から6番目と、下顎の前から3番目にかけるケースが多いです。
【クロスゴム】
クロスゴムは、主に奥歯の噛み合わせが上下反対に噛んでいる交叉咬合の改善に使用されます。交叉ゴムと呼ばれることもあります。上下の歯の噛み合わせをまたいで裏と表にゴムをかけて傾いた歯を逆方向に力をかけて起き上がらせていきます。
【垂直ゴム】
垂直ゴムは、主に前歯や奥歯が噛み合っていないような開咬の改善に使用します。上下の歯へ垂直にかけて噛み合っていない歯を縦に引っ張り前歯を噛ませていきます。
エラスティックゴムでの注意点
✅1日の着用時間を守る
マウスピース型矯正治療と同様に、エラスティックゴムも1日の着用時間が決められています。
基本的に歯科医師に指示された時間をしっかり守って装着するようにしましょう。ゴムを掛けている時間が短いと歯が動かず、スムーズに治療が進みません。お食事や歯磨き以外の時間(1日3回交換)はゴムの力がかかっているようにしましょう。症状によっては、就寝時だけゴムかけをする場合などもあるので必ず医師に確認しましょう。
✅伸びてきたら新しいゴムに交換する
エラスティックゴムは1日かけていると、徐々にゴムの弾性がなくなり効果が薄れていきます。常に同じ力がかかるようにする必要があるため、1日に3回を目安に取り替えるようにしましょう。伸びてしまったゴムを使い続けていても本来の効果がでない可能性があります。
また、ゴムが切れてしまった場合もすぐに新しいゴムへ交換しましょう。その際は、左右のどちらか一方のみ取り替えるのでなく、均等に力がかかるよう、両方のゴムを取り替えた方が良いでしょう!
✅予備のゴムを用意しておく
外出先では食事などでゴムを付け外しするタイミングが多いため、ゴムが切れてしまったり、外したタイミングで紛失したりするケースが多いです。万が一見つかったとしても、床などに落ちてしまったものは不衛生です。そのまま付け直すのではなく、新しいゴムを使用するようにしましょう。エラスティックゴムは1袋で100個ほどのゴムが入っていますが小さく軽いためそのまま持ち歩いておくと安心です。
※このゴムは万が一飲み込んでしまっても、便と一緒に体外へ排出されるため、心配はいりません。
✅ゴムの掛け間違いに気をつけよう
患者様によっては複数パターンでエラスティックゴムを掛けている方もいらっしゃいます。左右でゴムを掛ける位置が異なっている場合、歯科医師に指示された通りにゴムかけをしましょう。万が一忘れてしまった場合はすぐにご連絡ください。
✅ゴムが足りなくなる前に連絡する
次回の来院日前にエラスティックゴムが足りなくなってしまう場合がございます。その際は郵送で送る事が可能なため余裕を持ってご連絡ください。ゴムを付けていない期間が長くなってしまうと治療効果に影響を及ぼす可能性がございます。
ゴムかけを行う期間は?
歯並びの症状や1日の着用時間によって変化するため1.2カ月程度で終了する方や半年以上使用しなければいけない方など個人差がございます。
日に日に歯が移動して綺麗な歯並びになっていく治療序盤とは異なり、ゴムかけの段階では目に見えての大きな変化はあまりなく地道で少々面倒くさい期間ではあります。当然ですがゴムかけをサボってしまうと矯正治療は進みません。治療期間が延びてしまうだけでなく治療の仕上がりにも影響が出てきてしまいます。
たかがゴム、されどゴム 😯
地道な作業ですが毎日少しずつお口の中は変化しています!
エラスティックゴムをスタートする際はどことどこに掛けるのか、掛け方の練習なども行っています。
慣れるまでは時間がかかったり、話しづらさを感じたりすることがありますが、1週間程度で慣れる方がほとんどですので安心してくださいね!
エラスティックゴムはきれいな歯並びと噛み合わせを整えるためには欠かせない工程です。
頑張ってゴムかけをして、美しい口元を手に入れましょう✨
スマイルプレイス本郷矯正歯科では、
皆様の笑顔のために、新型コロナウイルス感染拡大防止対策も徹底して行ってまいります。
歯列矯正は、難易度が高く専門性が求められる治療です。
専門医による治療を受けることをおすすめいたします。
当院では徹底的な滅菌管理のもと治療を行なっています。
歯医者さんが初めてのお子さまも安心して治療を受けていただけるようスタッフ一同サポートいたします!
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福田 雄
🎖歯学博士
🎖日本矯正歯科学会 認定医
🎖世界舌側矯正歯科学会 認定医
福田 萌子
🎖歯学博士
🎖日本矯正歯科学会 認定医
在籍
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